肩
運動で痛める方が多いですが、加齢によるケースもあります。首を含めた筋の硬化は、手指のシビレにも発展します。疲労の有無と、背中や腰の柔軟性が関係するケースがあります。就寝中に痛む方は、熟眠が妨げられて疲労が蓄積しますので、まずは痛みの出ない姿勢を模索して下さい。仰向けで肩の裏面にタオルを入れて、少し肩が持ち上がるようにする事をお勧めします。
肘
競技歴の長い、テニスや野球のピッチャーに多く、痛みのピークは練習量が増える合宿前後に見られます。中学・高校生はまだ成長中で骨形成が完了していないので無理な練習はお勧めしておりません。練習時間や投球数で管理する方法がありますが、腕・肩や背中の筋柔軟性を高める事が有効な時があります。
腰
著しい痛みの時にはコルセットが有効です。ホームセンターで一般向けに千円くらいで市販されています。
不運にも、ぎっくり腰になったならば横向きで安静にし、中腰の姿勢は避けましょう。もし仰向けで寝るときは、膝の裏面にバスタオルを丸めて入れて、膝関節が軽く曲げる姿勢をお勧めします。寝床から起きるときや、椅子から立つ時にかなり痛むと思います。
歩行中は無理に姿勢を作らずに少し前かがみ気味な姿勢は痛みが緩和されます。
腰痛予防
1)前兆を察知する:腰痛は、痛みが出る前の違和感や痛みの前兆に気づいて早めに対処するのが理想です 。痛みはある日突然現れるものですが、それ以前に腰が伸びない、硬い、こわばりがある、立っているのがしんどい等の異変を感じる時があります。筋や関節の弾力性が欠けて、疲れやすい状態です。
2)対処する:違和感の多くは放置しておいても自然に解消しますが、その時点で何らかの対策・対処は重要です。例えば、無理な姿勢を避ける、仕事量を減らす、重いものは持たない、休養する等して早めに対処して、悪化を防ぐ事は有用です。
3)強化する:休養ばかりですと、仕事や家事は進みませんし体力は弱りますから、腰を強化することが有用です。例えば、腰痛体操、筋トレやストレッチ、バランスボール等を継続して筋肉の弾力性を維持していく事です。自分の出来る範囲で、継続するのが理想です。
膝
日常生活に支障がでる場合は、サポーターや弾性包帯による固定をすると痛みに有効です。正座が出来ない場合は、さらなる悪化防止に温熱療法や運動療法を併用します。
また加齢対策には筋トレを併用してふとももの筋トレをお勧めします。
身体活動が少ない方や運動不足の方には、筋機能が衰えますのでポールウォーキングをお勧めします長期間、過度の安静状態をつづけますと関節機能に様々な支障が生じますので、生活指導も致します過体重の方には、食事指導も致します
ふくらはぎ
肉離れは運動時に突然に発生します。筋・腱の損傷ですからある程度は安静にする期間が必要です。
ふくらはぎへの固定包帯と、後足部を挙上する踵へのパットが有効です。重症ではギプス固定となります。ストレッチでは、足底筋から、ふとももと殿筋までの広い範囲を伸ばす事をお勧めします。
すね
陸上競技選手に多くみられます。合宿など練習時間が多くなる時期に発症しやすくなります。反復する使い過ぎが原因ですが、難治性のケースでは、殿筋や脊椎起立筋の柔軟性をチェツクします。また、下腿骨や足部の骨格に由来するケースでは足底板を処方します。
アキレス腱
ランナーによく見られますが、剣道などで痛める方がいます。基本的には使い過ぎが引き金となりますが、地面・床面からの衝撃によるケースもあります。
足から脊柱全体のバランスを見る事と、筋の伸展性の向上を目指します。
シューズ選択には、衝撃吸収力やクッション性がある靴をお勧めします。足指部分が硬く曲がらない靴や、クッション素材が薄くまっ平な靴はお勧めではありません。
足
捻挫の多くは外くるぶし側に起き、内出血が生じていたら靭帯損傷の疑い大です。
テーピング固定で安静を維持しながら痛みの回復に応じて、関節が固まらない様に運動療法へ移行します。
スポーツ再開後には色々な障害が出やすいのでアフターケアも致します。
偏平足は骨格の構造的な問題ですので、足アーチを支持するための足底板を処方します。
靴選びに疑問がある方には、アドバイスを致します。
タコ、マメでお悩みの方には衝撃緩和の弾性パットによる処置を致します。